ストーリー作りに必要な感情を理解する

感情には大まかに分けて3つのセクションがある。

  1. 受信
  2. 調整
  3. 発信

何かから発せられた情報(視覚、感覚、聴覚、味覚、嗅覚などの感覚。仏教では総称して五蘊《ごうん》という)をもとに人間はすでにある『思想』などとすり合わせることによって感情が呼び起こされる。そして、呼び起こされた感情をもとに行動として発信される。

  1. 受信

感情というものは何もない状態では起こりえない。見たもの、聞いたもの、感じ取ったものなど何かから発せられた情報をもとに人は感情が起こり得るもの。受信されるものは必ずしも外的要因とは限らず、内部から発せられる事もあり得る。内部的要因としては、体調、思考、ストレス(外的要因としてもあり得るため一概には言えない)などがある。

  1. 調整

受信した情報をもとに人物がすでに持っている『思想』や『意見』をすり合わせる。一般的に感情と言われたらこのセクションのみを指すのだろう。思想などは人生のうちに隅必然的に湧き上がるもので誰にでも持っている。
思想は感情や行動に大きな影響を及ぼす。いわば人物を形成するために必要な大きな要因の一つだと私は考える。目指すものであり、理想として掲げているものであるため、否定されると所有する人物そのものを否定することにもなり得る。(思想を否定しても著しく反応が薄い人物は自他の分別がはっきりしていると言える)
同じものを見たとしても人それぞれによって湧き上がる感情が違うのは思想が違うためである。したがって類似した思想を持つ人物であれば湧き上がる感情も同類のものと言えるだろう。
思想と受信した情報をもとに意識、無意識的にその人物なりの答えを導き出す。この答えというのが感情である。

  1. 発信

調整され、生み出された感情は行動として発散される。すでに持っている思想の変化、回避などであり、外部から見える形であれば見えない形でもある。そこには何かしらの変化があるのは確かである。内部的行動では、受け入れる、ストレス、反発、などである。外部から確認できる行動といえば、表情、動作、口調などが挙げられる。
感情の強さ調整で行われ、生み出された感情にはロバート・プルチックによると3段階に分類できる。プルチックは基本感情と応用感情、さらにそれらの相対関係などの研究結果を発表している。基本感情は8種類あり

  • 喜び
  • 信頼
  • 心配
  • 驚き
  • 悲しみ
  • 嫌悪
  • 怒り
  • 予測

だとしている。

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