深きものども [Deep Ones]

クトゥルフ神話
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深きものども(Deep Ones)とは?

「深きものども(Deep Ones)」は、クトゥルフ神話に登場する半人半魚の海棲生物であり、H.P.ラヴクラフトの小説『インスマスの影(The Shadow over Innsmouth)』で初めて詳しく描写されました。この存在は、ラヴクラフトが構築した神話世界の中でも特に象徴的であり、人間との異種交配や、独自の文化を持つことで知られています。

深きものどもは、外見や行動から恐怖を与える存在である一方、彼らの社会や信仰、目的についての詳細な設定が描かれることで、単なる怪物以上の奥深いキャラクター性を持っています。以下では、彼らの特徴や文化、歴史について詳しく解説します。


深きものどもの生物的特徴

外見

深きものどもは、基本的に人間に似た体型を持つものの、魚やカエルのような外見的特徴を備えています。これには以下のような具体的な特徴があります:

  • 鱗状の肌:灰色や緑色を基調とした鱗に覆われており、湿った質感が特徴。
  • 鰓と水かき:海中での生活に適応した構造で、手足には水かきがついています。
  • 目:大きく膨らんだ目は光を反射し、暗い海底でも視覚を保つためのものと考えられます。
  • 背鰭と尾:一部の個体は背中に鰭を持ち、尾びれを備えている場合もあります。

生態

深きものどもは、主に海底に生息し、寿命が非常に長いことで知られています。彼らは自然死を迎えないと言われており、老化の影響を受けない体を持つ一方、外的要因による死は避けられません。彼らの身体は海洋環境に完全に適応しており、深海の高圧環境でも生存可能です。

生活環境

彼らの居住地は、深海に存在する巨大な海底都市「イハ=ントレイ」や、他の未知の海底領域です。これらの都市は、高度な建築技術を用いて建設されたとされ、神話の中で重要な拠点として描かれています。


深きものどもの知能と文化

知能

深きものどもは、人間と同等、あるいはそれ以上の知能を持つとされています。彼らは複雑な社会構造を形成し、長い歴史を通じて独自の文化や技術を発展させてきました。

宗教と信仰

深きものどもは、旧支配者クトゥルフやその眷属である父なるダゴン(Father Dagon)と母なるヒュドラ(Mother Hydra)を崇拝しています。この信仰は、深きものどもの社会において重要な位置を占めており、宗教的儀式や祈りを通じて神々への忠誠を示しています。

特に、彼らの信仰は「ダゴン秘密教団」として地上の人間社会にも浸透しており、インスマスの住民たちを通じて勢力を拡大しました。この教団は、深きものどもと人間の交配を奨励し、彼らの目的達成のための協力関係を築いています。


ダゴン秘密教団(Esoteric Order of Dagon)

「ダゴン秘密教団(Esoteric Order of Dagon)」は、深きものども(Deep Ones)と人間社会を繋ぐ役割を果たす秘密結社です。H.P.ラヴクラフトの小説『インスマスの影(The Shadow over Innsmouth)』に登場し、深きものどもの信仰や目的を地上世界で実現するために活動しています。

教団の起源と目的

ダゴン秘密教団は、海の神々である父なるダゴン(Father Dagon)と母なるヒュドラ(Mother Hydra)、そして旧支配者クトゥルフを崇拝する組織です。その起源は、深きものどもが地上の人間社会と接触を持つようになった時期にさかのぼります。教団の目的は、深きものどもの繁栄を支援し、地上世界と深海の勢力を結びつけることにあります。

活動内容

ダゴン秘密教団は、以下のような活動を行っています:

  • 異種交配の促進
    深きものどもと人間の交配を奨励し、新たな混血種を生み出す。これにより、教団は深きものどもとの関係を強化しています。
  • 儀式と祈り
    教団のメンバーは、深きものどもやクトゥルフに捧げる宗教的儀式を定期的に行います。これらの儀式は、神々の加護を得ると同時に、信仰を維持するための重要な手段です。
  • 経済的支援
    教団は、インスマスの経済活動を通じて深きものどもに物資や資金を提供しています。特に、深海で採れる貴重な金や宝石を利用して財力を築いています。
  • 勢力拡大
    教団は、インスマスを拠点に信者を増やし、深きものどもの影響力を拡大することを目指しています。

教団の組織構造

ダゴン秘密教団は、階級的な構造を持ち、上層部には深きものどもと密接に関わる信者が配置されています。特に教団の指導者層は、深きものどもとの混血であることが多く、外見的にも普通の人間とは異なる特徴を持つ場合があります。

インスマス事件との関係

ラヴクラフトの小説では、ダゴン秘密教団がインスマスの住民を通じて深きものどもと密接な関係を築いていたことが明らかにされます。教団の活動は、アメリカ政府によるインスマスへの介入(インスマス事件)によって壊滅的な打撃を受けましたが、その後も完全には消滅せず、残党が各地で活動を続けているという説もあります。

クトゥルフ神話における重要性

ダゴン秘密教団は、クトゥルフ神話において人間と深きものどもを繋ぐ重要な存在です。彼らの活動は、地上世界におけるクトゥルフ神話の勢力拡大を象徴しており、多くのシナリオで重要な役割を果たします。プレイヤーキャラクターにとって、教団の陰謀を暴くことや、深きものどもとの関係を断つことが主要な目標となる場合があります。

深きものどもと人間との関係

異種交配

深きものどもは、人間と交配する能力を持ち、混血の子孫を生み出すことができます。混血の子孫は「インスマス面」と呼ばれる特徴を持ち、成長とともに外見が変化していきます。初期段階では普通の人間に見えるものの、加齢とともに深きものどもの特徴が顕著になり、最終的には完全に深きものどもとして海底での生活を送るようになります。

インスマス事件

ラヴクラフトの『インスマスの影』では、マサチューセッツ州の港町インスマスが深きものどもと関わりを持っていたことが描かれています。インスマスの住民たちは、深きものどもとの交配や協力関係を通じて経済的な繁栄を得る一方で、その代償として彼らの支配を受け入れざるを得ませんでした。

この事件は、最終的にアメリカ海軍とFBIによる共同作戦によって解決され、インスマスの町と海底都市イハ=ントレイは破壊されたとされています。


深きものどもの都市「イハ=ントレイ」

イハ=ントレイは、深きものどもの主要な居住地であり、彼らの文明の中心地とされています。この都市はインスマス沖の深海に存在し、巨大な神殿や宮殿が立ち並ぶ壮大な景観を持っています。建築様式は人間のものとは異なり、幾何学的でありながら非ユークリッド的な特徴を持つとされています。

イハ=ントレイは、神話の中で深きものどもが集団生活を送る場所として重要視されており、クトゥルフやダゴン、ヒュドラに捧げられた神殿が存在するとも言われています。


深きものどもの敵対者と弱点

深きものどもは、基本的に海洋環境に依存しているため、海から離れることを嫌います。また、以下のような弱点や恐れる存在があります:

  • : 深きものどもは炎を嫌い、火器や爆発物に対して脆弱です。
  • 旧神の護り石: 神話の中で登場する「旧神の護り石」は、深きものどもを含む旧支配者やその眷属を退ける力を持つとされています。この石を用いることで、彼らの侵攻を防ぐことができるとされています。

深きものどもとクトゥルフとの関係

深きものどもは、クトゥルフ神話における旧支配者クトゥルフ(Cthulhu)との深い関係を持つ存在です。クトゥルフは、深きものどもの信仰体系において中心的な神格の一つであり、彼らの宗教的活動や社会構造に多大な影響を与えています。

信仰の中心としてのクトゥルフ

深きものどもは、クトゥルフを崇拝することで知られています。クトゥルフは「深き眠りについた旧支配者」として海底都市ルルイエに封印されていますが、深きものどもはその復活を信じ、彼に忠誠を誓っています。彼らはクトゥルフを通じて宇宙的な力を得ると考えられ、そのために宗教的儀式や祈りを捧げます。

ルルイエと深きものどもの役割

クトゥルフが眠るとされるルルイエは、深海の奥深くに存在する海底都市であり、深きものどもが活動する地域とも重なることが多いです。クトゥルフが目覚める際には、深きものどもが彼の眷属として活動し、人間社会や地上世界への侵攻を助けるとされています。

クトゥルフの眷属としての役割

深きものどもは、クトゥルフの「眷属」として、彼の意志を実現するために動きます。クトゥルフの夢の影響を受け、彼の復活に向けた準備を進める一方で、地上の信徒(ダゴン秘密教団など)との協力関係を築き、彼らを導いています。

クトゥルフとの相違点

興味深いのは、深きものどもがクトゥルフと同様に海底を主な活動領域とするものの、彼ら自身はクトゥルフのような宇宙的存在ではなく、地球における知的種族として描かれている点です。このため、彼らはクトゥルフに直接仕える存在であると同時に、独自の社会や文化を持つ自律的な存在としても機能しています。

深きものどもの神秘

深きものどもは、単なる怪物としてだけでなく、その社会や信仰、歴史を通じてクトゥルフ神話の世界観を深める重要な存在です。彼らの物語は、未知の恐怖と異文化との接触、そして人間の好奇心と恐怖が交錯するテーマを体現しています。

クトゥルフ神話の他の存在と同様に、深きものどもは「完全に理解できない存在」として描かれることが多く、その神秘性が多くのファンを魅了し続けています。


このように深きものどもは、クトゥルフ神話の中核的存在の一つとして、多くの作品で描かれ、研究され続けています。彼らの謎と恐怖は、これからも神話の魅力を支える重要な要素であり続けるでしょう。

深きものども(Deep Ones)の基本ステータス

能力値数値の範囲
STR(筋力)13~18
CON(体力)13~18
SIZ(体格)10~16
DEX(敏捷性)9~13
INT(知性)9~12
POW(精神力)9~12
HP(耐久力)12~17(CON+SIZの合計を2で割る)
ダメージボーナス+1D4

戦闘能力

  • 噛みつき攻撃
    • ダメージ: 1D6
    • 成功率: 50%~70%程度(DEXに依存)
  • 爪攻撃
    • ダメージ: 1D4
    • 成功率: 50%~70%程度
  • 武器の使用
    • 一部の深きものどもは、武器(槍やトライデントなど)を使用可能。
    • 武器のダメージ: 使用する武器に依存。

特殊能力

  • 水中での活動
    深きものどもは水中で無制限に活動可能。水中での移動速度は地上と同等か、それ以上です。
  • 永遠の寿命
    深きものどもは自然老化で死亡しないため、非常に長寿です。
  • 人間との交配
    特定のシナリオでは、人間との交配に関連する特殊なイベントが発生する場合があります。
  • 信仰の力
    深きものどもはクトゥルフやダゴン、ヒュドラを崇拝し、儀式や祈りによって神格から加護を得ることがある。

精神的影響

  • 正気度(SAN)への影響
    深きものどもを見ると、プレイヤーキャラクターは以下の正気度ロールを行います:
    • 成功: 0/1D6
    • 失敗: 1D6

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