作者はキャラクターのことがどう見えているのだろうか……
「作者が動かす」
こう思ってしまったのなら、もうキャラクタではなく、作者の意志になる。キャラクタが語る必要性ってないと思うんだ。
「勝手に動く」
その世界の人物でありながら作者の代弁者であり、意志を持つ誰でもない人物が登場人物の本質なんだろうね。
キャラクタの解釈
言い換えると行動理論。
さっき言った「勝手に動く」トレーニングとして提案したいのが「模擬行動」(適当)
やりかたは
登場キャラクターをイメージします。そこでシチュエーションを与えます。
例えば、大きな池があります。反対に渡りたいですどうやってわたる?
などと場所と問題を置いてあげます。そのキャラクターならどうやって解決するだろう? と想像を膨らまします。
魔法で水を凍らせて橋を作る。
泳いで渡る。
面倒だけど遠回りする。
飛ぶ
そのキャラクタならではの解決方法が出てくると思います。
さて、ゼクスくんならどうするかな……
まず、そのシチュエーションならゼクスくんはやる気モード入ってると思います。なぜなら用もなく外を出歩くわけないから。まあ、外に出たとしても渡るの面倒だから帰るかな。けど条件として反対に渡ろうとしている。
ならやる気モードに入ってるかな。
まあその状態なら魔法とか使うだろうね。
まずエクステンドで使えそうなのないか探すじゃん?
使えそうなの、なんもない……
泳いでいくか考えるじゃん?
面倒だし濡れるの嫌。それに体力使うからもっとマシな方法がある。
なら外周を走ってくしかない。
サラちゃんがいたら乗せていってもらえるかな。
嫌な顔されつつも
とまあ、こんな感じに条件を絞ったり、設定を増やしたりしてキャラクタを動かします。
そうしたらもう自分が動かしてるわけじゃなくてもう勝手に動いてくれてるはずですね。
でも、自分の望んだ結末には向かってくれないのが普通。
そこで作者権限!
「オブジェクト生成によるルート改変」!
それっぽくいってるけど、まあやることといえば、キャラの性格を変えて無理やり突破するんじゃなくて、その性格を理解して望む結果に誘導しちゃおうってこと。
さっきのシチュエーションで氷の魔法を使って渡らせたいのなら、エクステンドの中に氷を発せる魔石を持っていることにすればいい。
もしくは魔法を覚える。
それがあればゼクスくんなら使って渡ってくれるでしょう。
魔石を保持しておきたい理由がなければ。
たまたまあった。でもいいけど、ご都合主義だな、と思ってしまうなら手に入るとかワンクッション置いておけば緩和されます。
手に入れるにも理由付けしたいのは分かります。でも、その部分は「演出」ですのであまりこだわる必要はありませんね。
目的は池を渡ることであって、氷の魔石を手に入れる訳じゃないですから。あくまで氷の魔石は「手段」でしかないので、目的と手段が逆になってしまっては元も子もないですね。
またそこに別のエピソードを持たせたいならいいと思います、が本来の目的を失いがちになるのであまりお勧めはできません。
意外と簡単な伏線として入手しているシーンを一つはさむだけでご都合感は薄れます。
例を挙げると
池のほとりに魔石がぽつんと置かれている
よりも
アイリから魔石をもらっていた。
アイリがミーナの手伝いをしたらもらったけど使わないからといってもらった。
などと前提を作ってあげるとご都合感はなくなります。
3つめの方が説得性がありますよね。
アイリがミーナの手伝いをする関係性であることを示唆する必要があるとはいえ、納得します。よほどの偏屈な人でない限りアイリがなぜミーナの手伝いをしたのか気になる人はいません。
要は「読者をどう納得させるか」
ここが肝心。
作者が納得しても読者を納得させることができなければ失敗。
今まで考えたことは無駄になりかねないです。
創作上の人物でも愛を持って接したいですね
想えば想うほど、あなたの子供たちは答えてくれますよ。
子供を見守る親の気持ちで大切に育てていきたいですね
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