紀元前469年頃 – 紀元前399年4月27日
古代ギリシャの哲学者。
ソクラテス自身に著書はなく、伝承されているのは弟子のプラトンを始めクセノポン、アリストテレスの著作によって伝えられている。
無知の知
無知は罪なり、知は空虚なり、英知を持つもの英雄なり
※原文は探しても見つからず、ここでは和訳されたこの言葉を元に解説・考察します。
「知」とは、知識や情報のことを指す。したがって無知とは知識や情報を知り得ないこと。あるいは持ち合わせていないことを総称しています。
「罪」は言葉そのままを取ると「人間がしてはならない行為」や「正しくない行い」などの非道徳的な意味合いを持っています。
序文の「無知は罪なり」を言葉の意味で捉えると、「知り得ないことはしてはいけないもの」となります。この言葉を真に受けると全てを知っていなければならない。と捉えられますね。
しかし、全知全能の存在はあり得ない。そんな無責任な事を後世まで伝わる哲学者が言うのでしょうか?
そこにはこの言葉が生まれるキッカケとなったデルポイ(Delphoi)の神託に関係してきます。
デルポイまたはデルフォイ、デルファイ、もしくはアポロンの神託など。
デルポイは古代ギリシアにあった都市国家をさします。この地にはアポロンを祀る神殿があり、ここで下されるのが「デルポイの神託」
詳細は省きますが、ここで下された
『空虚』とは何でしょうか。
これは、知っているだけでは何の役にも立たないことを示しています。
もう少し具体的に言うと、『バットの振り方を知っていても、実際にスイングしなければ、ボールに当てることの難しさも分からないし、何より野球で得点にはつながらない』というコトです。
特に今の時代、情報だけならいくらでも手に入ります。
検索でポンです。
しかし、それで知識や情報を得たからといっても、ただ頭でっかちになるだけで、これだけではまだまだ不十分なのです。
英知
最後の『英知』とは何でしょうか。
いろいろ見解はあるようですが、私は『知を活かした経験』だと考えています。
または、『体得した状態』でしょうか。
『英雄』とはただの優れたリーダーでは無く、自らの知識を発揮して先頭切って行動する人のことを言うのだと思うのです。
3ステップ
冒頭に記したソクラテスの言葉を知ったとき、私は、【無知→知→英知】と3段階あるところが気になりました。
【無知→英知】には、現実的にも無理があるように思えます。
間に『知』が入る。
これは、やっぱり必要なのだと思います。
いくら『知は空虚』と言っても、一度は空虚であるコトを分かった上で、情報や知識を得て、そして英雄になるために行動するというコトが必要なのだと、認識しておく必要があります。
ソクラテスの他の言葉
ソクラテスは他にも名言を残しています。
世界を動かそうと思ったら、まず自分自身を動かせ
哲学者 ソクラテス(紀元前469年頃 – 紀元前399年)
よく「他人は変えられないが、自分は変えられる」と言いますね。
その通りだと思います。
おわりに
最近、読んだ本にも同じようなコトが書いてあったように思います。
最終的には『自ら行動すべし』なのです。
知らないコトを認識した時は現状を謙虚に受け止めてそれについて学び、知識を習得したからと言って他人にひけらかしたりせず、自らやってみるコトでもって、はじめて人は成長をするのだと思いますし、実際にそれを体感するのだと思います。
そして、人生はまた次のステージに上がっていくのでしょう。
もっと、もっと、高みを目指したいです!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
Source
https://ja.wikipedia.org/wiki/ソクラテス
https://www.tabe-atl.net/2017/04/possession.html哲学者ソクラテスの教え『無知は罪なり、知は空虚なり、英知を持つもの英雄なり』
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