経緯(現実の出来事)
初出はハワード・フィリップス・ラヴクラフト(H・P・ラヴクラフト)の『銀の鍵』。
1926年7月に執筆。アメリカの雑誌「ウィアード・テイルズ」1929年の1月号に掲載された。
ランドルフ・カーターを主人公に据えた作品。
銀の鍵について
奇妙なアラベスク模様に表面が覆われた、長さが12センチ(5インチ)近くある大きな銀の鍵。
古代地球のヒューペルボリアで作成された。
ランドルフ・カーターが夢からもたらされた情報を頼りに見つけ出したもので、発見した当時は大きな羊皮紙にくるまれ、大きさ約30cm(1フィート)平方のグロテスクな彫刻の施された香木製の箱に入れられていた。
銀の鍵の特性を利用することで、連なる時空の門を開くことができる。
銀の鍵の門を超えて
銀の鍵の門を越えてとは、E・ホフマン・プライスの「幻影の王」をハワード・フィリップス・ラヴクラフトが全面的に書き改めた幻想小説である。
元は「銀の鍵」のランドルフ・カーターを主役にホフマンからラヴクラフトに合作として持ちかけられた作品であったが、ホフマンが書いてみせた「幻影の王」が作家としての未熟さが目立つものであった為、ラヴクラフトが一から書き直した作品である。
ある日、祖先の財産を受け継ぎ生活に困らなかった筈のランドルフ・カーターは行方不明となり、カーターと文通していたプロヴィデンスのウォード・フィリップスはカーターが別な時空で生きていると主張し、彼やカーターの友人で遺産管理人のエティエンヌ・ド・マリニーはカーターが今も生きている事を信じていた。しかしカーターの遺産分与を迫るカーターの親戚たちに抗えず遺産分与に関する協議の場には相続人代表のアーニスト・K・アスピンウォールと謎のバラモン僧チャンドラプトゥラ師が集まる。そしてカーターの生存を主張するフィリップス相手に激昂するアスピンウォールを前にチャンドラプトゥラ師はカーター失踪の真相を語り始めるのだった。それは時空を越えた一人の男の放浪の物語だった。
原作「銀の鍵」全文
関係
Source
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/銀の鍵
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