ドラゴン種

モンスター
モンスター
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種族名

ヨーロッパ

ドラゴン

幻獣の王ドラゴン。あらゆる生物の頂点で、世界中の神話や伝説に登場する。堅い鱗に巨大な身体、蛇のように長い尻尾とコウモリのような翼、鋭い爪に牙と一般的に知られている。しかし古い伝承などでは、翼のある巨大な蛇が一般的だった。

ファイアドレイク

ドレイクはドラゴンを指し、火を吐くのは珍しかったため区別された。財宝の守護者とされ財宝に近く者に容赦しない。炎を全身に纏っているため姿を表すと昼のように明るくなったとされる。「火の精霊」「死者の魂」と同一視されることも多々。

ワイバーン

中世盛期のイギリスでは紋章にドラゴンを取り入れたがっていた。しかし王室のみ使用が許された。そこで作られたのがこのワイバーンであり、神話や伝承にはほぼ出典されていない。後ろ足もないものはワイアームと呼ぶ。

リンドブルム

屈強な体躯を有し、その移動速度は凄まじく流星や稲妻はリンドブルムが発した者ではないかと考えられていた。「猛々しさ」などを現し、紋章などにも使用されていた。

イタリア

ギーヴル

蛇にコウモリのような翼が生えた古典的なドラゴンの姿。毒を吐き触れた草木は全て枯れてしまうほどの猛毒を有する。沼地に潜み人を喰らうドラゴンとして恐れられていた。ちなみに男の裸を見ると顔を赤くして逃げ出すという弱点がある。

アジア

鱗のある蛇のような長い胴に爪のある足で描かれる。翼を有せずとも飛行することが出来、存在的に「善」とされている。雷雲や嵐を巻き起こし人語を理解し話す高い知性を有していた。

個体名

ゾロアスター教

アジ・ダハーカ

三つ首のドラゴン。魔法を使用し炎のブレスを吐く。アンラマンユが作り出したドラゴン。王子ザッハークに化けていたがフェリドゥーンに退治された。

マヤ神話

イツァム・ナー [Itzam Na]

マヤ神話双頭のイグアナの姿をした火の神。太陽、昼夜、雨季乾季、穀物、学芸、文化を司る。
人々にとうもろこしとココアを紹介し、ゴムの利用法を教え、文字を発明した完全なる善意の存在。

ヒンドゥー教

ヴリトラ [Vrtra]

リグ・ヴェーダ手足のない、巨大な蛇。鋭い牙、漆黒の体を持つ。
神々に戦いを挑み、世界を破壊して最高神インドラをも屈服させた。しかし神々の策略により、インドラの武器ヴァジュラによる騙し討ちで殺される。

アステカ神話

ケツアルカトル [Quetzalcoatl]

アステカ神話羽根を持った白い蛇で、風と生者の世界である西方を司る。
世界を創造したあと兄テスカトリポカによって地上を追われるが、いつかまた帰ってくると信じられていた。アステカの人々は馬に乗った征服者コルテスをケツアルカトルの再来と勘違いしてしまい、アステカを滅亡へと招いた。

中国神話

青龍 [Seiryu]

中国神話青い龍で東方を守護し海の神格化とされている。
中国では最も神聖な存在であり、歴代皇帝はだれもが好んで自分を龍と関係があると書かせている。

バビロニア神話

ティアマット [Tiamat]

バビロニア神話に出てくる上半身は女性、下半身は蛇の姿をしている。アプスーを夫とし、数々の神を生んだ。
自らの生みだした神々と戦争になり、多数の魔物を引き連れて戦うが英雄マルドゥークに敗れ、マルドゥークはその体から天と地、山と川が創造した。

インド神話

ナーガ [Naga]

インド神話人頭蛇身の神で、ナーガ達の王はナーガラジャと呼ばれる。
敵を一撃で倒すことのできる猛毒と、どんな傷をも癒すことのできる不死身の力を持っている。ナーガ族に恨みを持っているガルーダは天敵である。

北欧神話

ニーズヘグ [Nidhhoggr]

北欧神話黒い飛竜で世界樹ユグドラシルの根元に巣食って世界の滋養を奪っている。
同じ場所に住んでいる巨鳥フレスベルグとは敵対していて、いつも死者の奪い合いをしている。神々の終末(ラグナロク)になるとユグドラシル全体を倒してしまうといわれている。

ファーブニル [Fefnir]

北欧神話典型的な西洋ドラゴンで、大きな体に翼を持ち、毒の息を吐く。
小人が欲に取り付かれ変身した姿で、洞窟で財宝を守っていた。それを手に入れんと考えた弟のレギンの誘いにより、英雄ジークフリードに殺された

ミドガルズオルム(ヨルムンガルド)[Midgardsormr(Jourmngald)]

北欧神話巨大な蛇で、自分の尾をくわえて大地をぐるりと囲んでいる。悪意の神ロキの子で、猛毒を持っている。
雷神トールはミドガルズオルムと2度も対決しているライバルであり、神々の終末(ラグナロク)の時に、決戦をする。結果、ミョルニルの一撃が加わりミドガルズオルムは叩き潰され、トールもその毒で9歩歩いたのちに倒れてしまい相打ちとなる。

ギリシャ神話

ヒドラ [Hydra]

ギリシャ神話九本の首を持ち、そのうち一本は不死身で、残る首を切り落とすと新たな首が二つ生えてくる。炎が苦手で、沼地に住み、毒を吐く。
英雄ヘラクレスは首を切り落としたら再生する前に松明で焼いていくことによって再生を防ぎ、不死身の首は地中に埋めて岩でふさいで退治した。

日本神話

蛟(みずち) [Mizuchi]

日本伝承水を司る蛇神で、首の周りに白い模様があり、背中には青い斑点がある。体の横側は錦のような五色の光沢に彩られている。
湖や池や河に住む泳ぐ生き物たちの支配者である。

八岐大蛇(やまたのおろち) [Yamata no Orochi]

日本神話頭と尾が八つずつあり、身体には苔や桧、杉などが生い茂っている。体長は、8つの谷と8つの峰にわたるほど大きい。
毎年生け贄を要求していたが、スサノオが八つの酒樽を作って酒に酔わせ、退治した。その体の中からは三種の神器の一つである草薙の剣、別名天叢雲(あまのむらくも)が見つかった。

旧約聖書

ラハブ [Rahab]

旧約聖書海の凶暴な力を象徴したもので、詳しい姿はわからない。
天地創造の時、神に逆らって体を刺し貫かれて死んだ。唯一神エホヴァはその体を二つに分け天と地を作った。

四元素

サラマンダー [Salamander]

火山、火の中サンショウウオに等しい姿。
火の中に住み、火を食べるトカゲ。その皮は火の中でも燃えることはないという。パラケルススの四大精霊(サラマンダー、ウンディーネ、シルフ、ノーム)のうち、火を司る。

創作

スマウグ [Smoug]

ホビットの冒険(J.R.R.トールキン)赤茶色の大きな体をしたドラゴンで、厚い鱗は剣をはじき返し、背中の翼で空を飛ぶこともできる。貪欲で、村を襲って財宝を奪っては洞窟に溜め込んでいた。その後のRPGのドラゴン像を形作った存在である。
弱点の胸には鎧を着けていたが、一箇所だけあった隙間を狙って弓の名人バルドが黒い弓で退治した。

民話

ペルーダ (フランス)

フランス北西部の伝承で語られている。古典的なドラゴンの姿をしている。鬣のような毛で覆われ背部には有毒の棘を有し、飛ばして攻撃するという。純粋な生物を好み特に子供や乙女が好物出会った。しかし恋人を喰われた青年に弱点の尾を斬られ屠られた。

メリュジーヌ [Melsine]

フランス伝承金色に輝く長い髪をした若く美しい女性で、腰から下は銀と青の蛇になっている。美しい心の持ち主で、人の心を読むことができる。
土曜日だけは姿を消す約束で貴族ライモンダンと結婚する。二人の間にはたくさんの優れた子供が生まれるが、ある日ライモンダンは約束を破って土曜日に本当の姿を現しているメリュジーヌを見てしまう。自分が人間でないことを知られたメリュジーヌは夫に別れを告げると消えてしまった。

ペクヨン [Pek Young]

朝鮮伝承白い龍で、太陽の光を神格化したもの。
白は朝鮮、龍は東の方角、つまり朝日を表し「美しい朝日」の意味を持つ朝鮮の守護神となっている。

ユルング [Yurlungur]

オーストラリア伝承雨雲と関係の深い豊饒の神であり、雷のような声で話す。虹のように輝く泉に住むため、「虹の蛇」とも呼ばれる。
虹蛇の種族は、ブーメランを使って陸地を創造した。機嫌を損ねると洪水や疫病を起こす。

リンドブルム [Geflugelterlindwurm]

ドイツ伝承ワニのように並んだ歯、長い首、大きな翼、先端が三角形になった尾を持った翼竜。足は2本で、空を自由に飛び回ることができる。
稲妻や流星から考え出されたドラゴンで、空に輝く光はリンドブルムが飛んでいるものだと思われていた。

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