CoCシナリオ「失われた村の影」[The Lost of Shadow]

難易度★★☆☆☆
（探索がメイン。キャラロストの可能性が低い若干の戦闘アリ）

細かい設定は決めていないので、出てくる敵などは自由に変更してもらって問題ありません。

概要

プレイヤーたちは、山奥にある「ヨルノ村」という失われた村についての調査依頼を受けます。

この村は数十年前に住民全員が失踪し、それ以来誰も訪れることはなく、村自体も地図から消されています。
しかし最近、その村から古びた手紙が見つかり、その内容は次のように記されています。

「私たちの村は呪われている。夜が来ると何かが目覚める。助けて…」

背景

ヨルノ村は、かつて平和で静かな村でしたが、ある日突然、村全体が異常な現象に見舞われました。夜になると住民たちは悪夢に悩まされ、次第に狂気に陥っていきます。シャンタク鳥の存在に気づいていない彼らは、村が異様に静かであることや、奇妙な痕跡に戸惑いながらも探索を始めます。

目的

プレイヤーたちはヨルノ村を調査し、村人たちの失踪の真相を突き止め、村を襲った邪悪な力を再封印するか、あるいは解放するかの選択を迫られます。

シナリオ

導入

プレイヤーたちは、ヨルノ村の謎を調査するために依頼を受けて村に向かいます。シャンタク鳥の存在に気づいていない彼らは、村が異様に静かであることや、奇妙な痕跡に戸惑いながらも探索を始めます。

第1章: 旅路と到着

村に向かう途中、プレイヤーたちは夜空を飛ぶ巨大な影を一瞬目撃します。遠くの山の頂から不気味な鳴き声が聞こえ、その正体を知ることなく村に到着します。

ダイスロール:

目星（Spot Hidden）: 遠くに一瞬現れる巨大な翼の影や、山頂に異常な痕跡を見つけることができる。
聞き耳（Listen）: 夜になると、鳥の不気味な鳴き声や羽ばたき音が遠くから聞こえます。成功すれば、プレイヤーたちはシャンタク鳥の存在に初めて気づき、不安を感じるようになります。

第2章: 村の探索

ダイスロール:

アイデア（Idea）: 日記や手がかりから、村で何が起こったのか推測するために使用。
図書館（Library Use）: 古い巻物や書物から、シャンタク鳥に関する伝承や、封印を行った儀式の詳細を読み解くために使用。

探索エリア

・村の広場

村の広場

村の中心にある広場で、かつては祭りや集会が行われていた場所。現在は荒れ果て、雑草が生い茂っています。広場には、村の神聖な石碑やモニュメントがあり、村の歴史や信仰に関する情報が刻まれています。

探索の目的:

村の広場にはシャンタク鳥に関する古い伝承や儀式が彫られた石碑があり、これを解読することで儀式の手順や封印に関するヒントが書かれています。

発見できるアイテム:

村人の狂気日記: 村人が恐怖に陥り、逃げ出す直前に書き残したもの。シャンタク鳥の出現について詳しく述べられています。
封印のヒント: 石碑に刻まれた記述から、封印儀式の一部や、シャンタク鳥が村に影響を与え始めた理由がわかります。

歴史（History）: 石碑やモニュメントに刻まれた村の歴史を読み解き、シャンタク鳥にまつわる儀式の由来を知る。
オカルト（Occult）: 石碑に描かれた異様なシンボルを理解し、シャンタク鳥の召喚や封印に関連する情報を発見。

アイテム

村人の狂気日記

村人が逃げる前に書き残した日記。シャンタク鳥が現れ、村がパニックに陥った経緯や、村人たちの恐怖が綴られています。

使い道:

プレイヤーにシャンタク鳥の存在や、村が異常な状態になった理由を伝える手がかりとなります。また、封印儀式に関連するヒントが記されていることもあります。

封印のヒントが刻まれた石碑

広場の中央にある古い石碑で、シャンタク鳥を封印した村の神官たちが残した儀式の一部が記されています。石碑の内容は一部風化しており、すべてを解読するには知識が必要です。

使い道:

封印儀式の初歩的な情報や、封印が弱まった理由を知るために役立ちます。これにより、プレイヤーは儀式を再び行う必要性を理解します。

第3章: 夜の恐怖

夜になると、シャンタク鳥が村の上空を飛び、プレイヤーたちを監視し始めます。鳥の鳴き声や巨大な翼が風を切る音が、村中に響き渡ります。プレイヤーたちは何度もSANチェックを強いられ、狂気に陥る危険性が増していきます。シャンタク鳥は人間の精神を侵食し、悪夢や幻覚を引き起こす力を持っています。

ダイスロール:

隠れる（Hide）: シャンタク鳥に発見されないように、夜中に隠れるために使用。失敗すれば、シャンタク鳥に発見され、追跡される危険があります。
幸運（Luck）: 鳥がプレイヤーの頭上を飛ぶときに、見つからないためのロール。失敗すれば、シャンタク鳥に見つかり、直接的な攻撃や精神的な影響を受けます。

探索エリア

・神社

神社

村の端にある古い神社で、かつて村人たちがシャンタク鳥を封印するための儀式を行った場所。今では荒廃していますが、神社の内部には重要な儀式道具や手がかりが残されています。

探索の目的:

神社の中には封印の儀式に必要な道具や、古い文献が隠されています。儀式のために使われた石板や、神官が残した記録が見つかるかもしれません。
神社の奥には、シャンタク鳥を封印するための祭具が残されており、プレイヤーたちはそれを集める必要があります。

発見できるアイテム:

封印の石板: シャンタク鳥を封印するための呪文が刻まれた石板。これを儀式で使うことで封印を強化できます。
古代の祭具（剣、杯、香炉）: 封印を行うために必要な道具。すべて揃えないと儀式は成功しません。

アイテム

封印の石板

古代の文字で刻まれた石板で、シャンタク鳥を封印する儀式の詳細な手順が書かれています。石板は一部欠けているため、最終的な手順は山頂で確認する必要があります。

使い道:

この石板を解読することで、プレイヤーたちは儀式を進めるための具体的な手順を学びます。

古代の祭具（儀式の剣、杯、香炉）

封印儀式を行うために必要な道具。神官たちが使用していたもので、それぞれが儀式の異なるステップに使われます。
剣: 封印の力を象徴し、儀式の中で使用される。

偽物：細部の彫刻や材料が異なるため、神聖な力は宿っていません。偽の剣は少し軽く、装飾が雑です。

見分ける方法:

目星（Spot Hidden）: プレイヤーが細かく観察すると、本物よりも彫刻が浅く、材質が違うことに気づけます。特に剣の持ち手部分に微妙な傷や錆が見つかるかもしれません。

オカルト（Occult）やクトゥルフ神話（Cthulhu Mythos）: 封印の儀式において、この剣が本物でないことを感知できます。偽物を使うと儀式が失敗する可能性が高いです。

杯: 神聖なエッセンスを入れるための容器。

偽物：本物に似た形状をしているが、杯の底に小さなひびが入っている偽物。

見分ける方法:

目星（Spot Hidden）: 杯の内部や底にひび割れがあることに気づけます。プレイヤーが慎重に調べれば、杯の損傷に気づくでしょう。

アイデア（Idea）: 偽の杯は少し軽く、使用すると何かが間違っていることに気づくかもしれません。使用する前に違和感を感じるためには観察力が必要です。

香炉: 儀式の空間を浄化し、シャンタク鳥の影響を防ぐために使用される。

偽物：見た目は古い香炉に似ていますが、適切に香を焚けない偽物。通気口が詰まっているか、香を正しく焚くための構造が欠けており、煙が広がりません。

見分ける方法:

目星（Spot Hidden）: 偽の香炉は少し崩れかけており、細かな部分が摩耗しています。通気口が詰まっているか、形状が微妙に違うことに気づけます。

オカルト（Occult）: 偽の香炉は、使う前に神聖な力が宿っていないことが分かるかもしれません。偽物を使うと、儀式の空間が正しく浄化されず、封印が弱くなる危険性があります。

使い道:

これらの祭具は、儀式を行うために不可欠なもので、すべて揃えなければ儀式は成功しません。

手がかり

日記や巻物の記述: 村人の狂気日記や、村に残された巻物に本物の祭具の詳細が記されている場合があります。「本物は純金の剣で、特定のシンボルが彫られている」などの具体的な記述があれば、それを頼りに偽物を見分けられます。
封印の石板: 石板には、儀式に使うべき祭具の詳細が書かれており、その情報と照らし合わせることで、本物か偽物かを判断することができます。
霊的な感覚: 特定のキャラクターが「オカルト」や「クトゥルフ神話」技能を持っている場合、霊的な直感や感覚で偽物の存在を察知することができます。

封印の石板（最終手順）

山頂の祭壇に刻まれた古代の石板。これは儀式の最後の手順が書かれたもので、これを読まないと儀式は成功しません。

使い道:

最終的な封印を成功させるための情報を提供し、プレイヤーはこれを解読して儀式を完了する必要があります。

クライマックス: シャンタク鳥との対峙

封印の儀式中、シャンタク鳥がプレイヤーたちを襲います。巨大な鳥が空を飛び回り、村全体を恐怖に包みます。プレイヤーたちは儀式を完遂するために、何とかシャンタク鳥の攻撃をかわしながら、儀式の進行を守らなければなりません。

ダイスロール:

DEXロール: シャンタク鳥の攻撃をかわすために使用。鳥の翼が地面を叩き、プレイヤーたちを吹き飛ばそうとする。
忍耐力（Power）: シャンタク鳥の精神的な影響に対抗し、正気を保つために使用。失敗すれば、鳥の幻覚に囚われ、狂気に陥ります。

探索エリア

・山頂の祭壇

山頂の祭壇

村の外れにある山の頂上に、古代の祭壇が存在します。ここはシャンタク鳥を封印した場所で、儀式を行うための中心的な場所です。現在、山頂はシャンタク鳥の巣となっています。

シャンタク鳥のステータスは下記を参照

探索の目的:

山頂の祭壇にはシャンタク鳥を封印するための最終的な儀式が行われるべき場所であり、プレイヤーたちはここで封印を強化するか、シャンタク鳥を解放するかの選択を迫られます。
プレイヤーたちは最終的にこの山頂に向かい、封印を強化するための儀式を行います。祭壇には儀式に関する最後の手がかりが刻まれた石板が残されています。
山頂にはシャンタク鳥の羽根や、その巣の痕跡もあり、シャンタク鳥との最終対決がここで行われる可能性があります。

発見できるアイテム:

封印の石板（最終手がかり）: 儀式の最後の手順が記されており、これを読まないと儀式は完成しません。
シャンタク鳥の羽根: 鳥がこの場所に存在する証拠であり、封印に必要なアイテムとして使われるかもしれません。

DEXロール: 山頂ではシャンタク鳥が上空を飛び回っており、その攻撃から逃れるために敏捷性を試される。
オカルト（Occult）やクトゥルフ神話（Cthulhu Mythos）: 祭壇の古代の彫刻やシンボルを解読し、儀式の最終段階を知るために使用。

アイテム

シャンタク鳥の羽根

巨大なシャンタク鳥の羽根。山頂にはシャンタク鳥が巣を作っており、その存在の痕跡が残されています。羽根は儀式の象徴的なアイテムとして使われることもあります。

使い道:

羽根は、シャンタク鳥の存在を確認するための手がかりとして利用できます。また、儀式の一部として、この羽根を捧げることで封印の力を強化する役割を果たすかもしれません。

エンディング

儀式が成功すれば、シャンタク鳥は再び封印され、村は静けさを取り戻します。しかし、失敗すれば、シャンタク鳥は完全に目覚め、プレイヤーたちは狂気の中で鳥に捕まり、最悪の場合、シャンタク鳥に連れ去られてしまいます。村は永遠にその影の下に閉ざされます。