アメリカの心理学者ロバート・プルチックが分類した感情の輪。
8つの基本感情を3段階に分け、さらに複合によって生まれた派生感情。その関係性など様々な方向からのアプローチがまとめられています。
基本感情
喜び[Joy] | 悲しみ[Sandness] |
信頼[Trust] | 嫌悪[Disgust] |
恐れ[Fear] | 怒り[Anger] |
驚き[Suprise] | 期待[Anticipation] |
基本感情は対の関係性になっていて簡単には移行しません。
強度
恍惚(ecstasy)> 喜び > 平穏(serenity)
敬愛(adoration)> 信頼 > 容認(acceptance)
恐怖(terror)> 恐れ > 不安(apprehension)
驚嘆(amazement)> 驚き > 放心(distraction)
悲嘆(grief)> 悲しみ > 哀愁(pensiveness)
強い嫌悪(loathing)> 嫌悪 > うんざり(boredom)
激怒(rage)> 怒り > 苛立ち(annoyance)
警戒(vigilance)> 期待《予期》> 関心(interest)
派生感情
愛: 喜び+信頼 | かわいがり、慈しみ、いたわりの気持ち |
服従: 信頼+恐れ | 命令を受け入れ、素直に従う気持ち |
畏怖: 恐れ+驚き | おそれおののく気持ち |
拒絶: 驚き+悲しみ | 相手の頼みや要求を受け付けない気持ち |
後悔: 悲しみ+嫌悪 | 過去を振り返り、くよくよする気持ち |
軽蔑: 嫌悪+怒り | 卑しいもの、劣ったものとして相手を蔑む気持ち |
攻撃: 怒り+期待《予期》 | 敵意を持って相手を弱らせたい気持ち |
楽観: 期待《予期》+喜び | 事態が好ましい状態に向かうだろうと気楽に感じる気持ち |
罪悪感: 喜び+恐れ | 悪いことをしたと感じて罪を償いたいという気持ち |
好奇心: 信頼+驚き | 珍しいことや未知な物事に興味を持つ気持ち |
絶望: 恐れ+悲しみ | 希望を全て失ってやる気がなくなる気持ち |
憤慨: 驚き+嫌悪 | 思いどおりにならないことに、ひどくイライラする気持ち |
悲憤: 悲しみ+怒り | 悲しみといきどおりが混ざり合った気持ち |
皮肉: 嫌悪+期待《予期》 | 人を意地悪く、遠回しに非難したい気持ち |
自尊心: 怒り+喜び | 自分の言動に自信を持ち、他からの干渉を排除したい気持ち |
運命: 期待《予期》+信頼 | 人間の意志を超えた天命に感じる気持ち |
感動: 喜び+驚き | ある物事に深い感銘を受けて心を奪われる気持ち |
感傷: 信頼+悲しみ | 物事に感じて心を痛めたり同情したりする気持ち |
恥辱: 恐れ+嫌悪 | 名誉などが傷つけられて恥ずかしく感じる気持ち |
憎悪: 驚き+怒り | ひどく憎み嫌う気持ち |
悲観: 悲しみ+期待《予期》 | 物事を悪い方向に捉える失望の気持ち |
不健全: 嫌悪+喜び | 心の状態が歪んで、価値観に反することをしたいと感じる気持ち |
優越: 怒り+信頼 | 他人よりも優れていることに喜びを感じる自己肯定の気持ち |
不安: 期待《予期》+恐れ | 良くないことが起こるのではと恐れる、落ち着かない気持ち |
Source
プルチックの感情の輪|人間の感情は色で分類すると関連性がわかる? - Web活用術。
人間の感情を色相環のように分類したモデルが、プルチックの 感情の輪 です。心理学者のプルチック氏は、人間の基本的な感情を『喜び・信頼・恐れ・驚き・悲しみ・嫌悪・怒り・期待』の8つとしてまとめ、感情同士は色相環のようにグラデーションで繋がって...
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